豚骨? つけ麺?いいえ。この世で一番美味しい「醤油ラーメン」
「クックパッド芸人」が愛する、ラーメンの味。
メニューは3つだけ。
壁には紙で書かれたメニューで「醤油ラーメン」と「チャーシューメン」と「ネギラーメン」のみ。
あ、映画みたいだと思った。
僕はラーメンを、父親はチャーシューメンを注文した。
出てきたラーメンはチャーシュー、小口のねぎ、メンマが乗った普通に醤油ラーメン。
あの味を言葉で表現しろと言われても、なんと言うか、美味しかったとしか言えない味だった。
それから一には足繁く通うようになった。
中学生の頃は放課後に行ったりした。
僕の自宅は中学校から徒歩5分もかからない超近距離にあったので自宅とは反対方向に行かなければ一には行けない。
だからわざわざ遠回りして一のラーメンを食べに行っていた。
大学生になってお酒が呑めるようになると、呑んだ帰りに一で〆のラーメンを食べたりもした。
カウンターでラーメンを食べながらおっちゃんといろんな話しをした。
次の日にはどんな話をしたか覚えてないようなそんな他愛もない話だったけど、行きつけのラーメン屋でおっちゃんと話している自分が少し大人な感じがして嬉しかった。
おっちゃんは機嫌が良い日はチャーシューを多めに入れてくれた。
「若いんだからいっぱい食えよ!」「米食えよ!うちにはないから持ってこい!」ってよく言っていた。
商売っ気がない人というか良い人というか。